ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴドルフィン」の意味・わかりやすい解説
ゴドルフィン
Godolphin, Sidney, 1st Earl of Godolphin
[没]1712.9.15. セントオールバンズ
イギリスの政治家。1662年国王チャールズ2世の小姓として宮廷に入り,1668年から下院議員。1679年枢密顧問官。王位継承排除法案は支持したが,ホイッグ党員にはならず,穏健トーリー党員にとどまった。1684年国務卿に任じられたが,翌 1685年ジェームズ2世の治世になると王妃の侍従長に選ばれたのち,1687年大蔵委員。名誉革命後もウィリアム3世のもとで財務関係の職にとどまり,1690年大蔵長官になったが,1696年ジョン・フェニックの偽証のあおりを受けて辞職。長男がマールバラ公の娘と結婚したため,1702年同公や公妃と親しいアンが登位すると大蔵長官に復職し,スペイン継承戦争中の国家財政を支え,マールバラ公の軍功を財政面から援助した。1708年ホイッグ党に変わり,1710年ヘンリー・サシェベレルの事件で女王と国民の信用を失って辞職。
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