ゴバ(読み)ごば(英語表記)Charles Albert Gobat

精選版 日本国語大辞典 「ゴバ」の意味・読み・例文・類語

ゴバ

  1. ( Charles Albert Gobat シャルル=アルベール━ ) スイス法律家政治家。国際平和主義を唱え、平和運動従事。国際平和局事務局長。一九〇二年ノーベル平和賞受賞。(一八四三‐一九一四

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゴバ」の意味・わかりやすい解説

ゴバ
ごば
Charles Albert Gobat
(1843―1914)

スイスの政治家。プロテスタント牧師の息子として、トラメランに生まれる。バーゼル大学ベルン大学、ハイデルベルク大学で学び、1867年法学博士号を取得した。その後、法学の研究に努め、ベルンで法律事務所を開き、1882年から1912年までベルン大学で法律の講義を行った。また1882年以降、ベルン州の公共機関の特別管理職を30年間務め、教育改革を推進した。その間、1886~1887年に州知事となり、また国会議員、国家評議会委員なども務めた。

 一方、彼は国際平和運動に強い関心をもち、第1回ノーベル平和賞受賞者パシーや第3回ノーベル平和賞受賞者クリーマーらが設立した、各国の国会議員の連合体である列国議会同盟の活動を支持し、その事務局長や理事を務めた。この活動に対して1902年にノーベル平和賞が授与された。同時に受賞したデュコマンが死去すると、彼が務めていた国際平和局International Peace Bureauの事務局長を引き継ぎ、列国議会同盟と国際平和局という二つの大きな世界平和組織を指揮した。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴバ」の意味・わかりやすい解説

ゴバ
Gobat, Charles-Albert

[生]1834.5.21. スイス,トラメラン
[没]1914.3.16. スイス,ベルン
スイスの政治家,行政官,慈善家,作家。初めベルンとデレモンで弁護士をつとめるとともに,ソルボンヌ大学フランス民法を講じた。 1884年国会議員となり,90年から国家評議会委員。 1888年初頭から W.R.クリーマー (1903年のノーベル平和賞受賞者) が設立した列国議会同盟 (IPU) に参加,92年ベルンで開催された第4回会議で議長をつとめ,各国の平和運動や国際間の調停,各国議会間の連携に関する情報機関として列国議会局の設置に尽力した。 91年ローマでの第3回会議で常設国際平和局の創設が決議され,1906年事務局長に就任した。おもな著作に『ヨーロッパの悪夢』 (11) 。 IPUの活動をともに推進した E.デュコマンと共同で 1902年ノーベル平和賞を受賞。

ゴバ
Goba

エチオピア南部の町。アジスアベバ南東約 250km,メンデボ山脈東端に位置。林・畜産物の集散地。国内空港がある。人口2万 8112 (1989推計) 。

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百科事典マイペディア 「ゴバ」の意味・わかりやすい解説

ゴバ

スイスの政治家。ベルン市教育局長,国会議員等を歴任。国際平和運動を推進した。1902年デュコマンとともにノーベル平和賞。

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367日誕生日大事典 「ゴバ」の解説

ゴバ

生年月日:1834年5月21日
スイスの政治家
1914年没

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