ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サアーリビー」の意味・わかりやすい解説
サアーリビー
al-Tha`ālibī, Abū Manṣūr `Abd al-Malik
[没]1038. ニーシャープール
イラン生れの文学者,言語学者。アラビア語で多くの名著を残した。サアーリビーとは「狐の人」という意味で,若い頃,狐の毛皮を売っていたためといわれる。『時代のたぐいなきもの』 Yatīma al-dahrはその時代の名詩選で,不朽の名著。ことにアラビア語文学の全盛期にあたる 10世紀の文学活動の記録としての意義が大きい。単なる名詩選でなく,詩人たちの事績をもよく伝えている。このほか『言語学』 Fiqh al-lughaや,史上の人物たちの逸話集,名言集など多数の著書を残している。
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