サアーリビー
al-Tha `ālibī
生没年:960-1038
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
Sponserd by 
サアーリビー
al-Tha`ālibī, Abū Manṣūr `Abd al-Malik
[生]961. ニーシャープール
[没]1038. ニーシャープール
イラン生れの文学者,言語学者。アラビア語で多くの名著を残した。サアーリビーとは「狐の人」という意味で,若い頃,狐の毛皮を売っていたためといわれる。『時代のたぐいなきもの』 Yatīma al-dahrはその時代の名詩選で,不朽の名著。ことにアラビア語文学の全盛期にあたる 10世紀の文学活動の記録としての意義が大きい。単なる名詩選でなく,詩人たちの事績をもよく伝えている。このほか『言語学』 Fiqh al-lughaや,史上の人物たちの逸話集,名言集など多数の著書を残している。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
Sponserd by 
サアーリビー
さあーりびー
Abū Man
ūr al-Tha‘ālibī
(961―1038)
イラン系のアラビア語著述家。文学、歴史、伝記など50点に及ぶ著作があり、博識で知られた。狐(きつね)(サアーリブ)の皮を着ていたのでサアーリビーとよばれた。『ヤティーマッ・ダフル(当代独特のもの)』と略称される詩人の逸話・伝記集が有名。また、『ペルシア諸王史』は初期アラブについての伝承や、アレクサンドロス大王についての伝説を含み重要である。
[矢島文夫]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
Sponserd by 