ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サックビル」の意味・わかりやすい解説
サックビル
Sackville, Thomas, 1st Earl of Dorset
[没]1608.4.19. ロンドン
イギリスの詩人,政治家。インナー・テンプル法学院で学ぶかたわら,T.ノートンと『ゴーボダック』 Gorboduc (1562) を合作,イギリスの戯曲では初めて無韻詩を使用した。韻文物語集『君侯の鑑』 Mirror for Magistrates第2版 (63) にも「序言」と「バッキンガム公ヘンリーの嘆き」を寄せている。また裁判官としてスコットランド女王メアリー・スチュアートに死刑の判決を下したほか,大使,大蔵大臣,オックスフォード大学学長を歴任した。
サックビル
Sackville, Charles, 6th Earl of Dorset
[没]1706.1.29. バス
イギリスの詩人。王政復古期の代表的宮廷人の一人として放縦な生活をおくる一方,多数の文学者のパトロンとなった。自作には風刺詩や歌謡がある。
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