ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サーカシビリ」の意味・わかりやすい解説
サーカシビリ
Saakashvili, Mikhail
ジョージア(グルジア)の政治家。大統領(在任 2004~07,2008~13)。ウクライナのキエフ大学国際関係研究所の法学部卒業。その後もフランス,イタリア,オランダなど各国の大学やアメリカ合衆国のコロンビア大学大学院で研究を続けた。1993~95年,ニューヨークの法律事務所に勤務。1995年にジョージアに帰国し,同年 11月グルジア市民連合から立候補して国会議員に当選。2000年に法務大臣に起用されたが,エドゥアルド・シェワルナゼ大統領と真っ向から対立して辞職。2001年の補欠選挙で再び国会議員に当選し,同 2001年11月反シェワルナゼ大統領の立場を公に宣言して「統一国民運動」を結成した。2003年11月に行なわれた議会選挙でシェワルナゼの選挙ブロック「新しいグルジアのために」の勝利が確実になったと発表されると,票の改竄があったと主張,シェワルナゼの辞任を要求する抗議運動をトビリシ初め各都市で起こした。同年 11月23日,シェワルナゼは正式に辞任を発表した。2004年1月に行なわれた大統領選挙では,サーカシビリが 96%の得票率で勝利した。就任当初は国民的人気に支えられていたが,しだいに権威主義的姿勢が目立つようになり,批判が強まっていった。2007年11月2日,トビリシ市内の国会前に 5万人あまりが辞任を求めて集結した。サーカシビリは大統領選挙を前倒しで行なうと宣言し,11月25日に辞職した。大統領選挙は 2008年1月に行なわれ,サーカシビリは得票率 53%で勝利を収めた。2013年に退任。
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