シドニー炭田(読み)しどにーたんでん(その他表記)Sydney Basin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シドニー炭田」の意味・わかりやすい解説

シドニー炭田
しどにーたんでん
Sydney Basin
Sydney Coal Fields

オーストラリア、シドニーを中心とする南北約500キロメートル、東西最長約200キロメートルにも及ぶ向斜構造をなす大炭田で、かつてはオーストラリア産石炭の主要生産地であった。採掘・出荷が容易な露頭石炭が豊富で、早くから開発が進められた。この炭田内の石炭資源は、ペルム紀(二畳紀)初期または石炭紀末期から三畳紀に由来する。第四紀の沖積層が古い堆積(たいせき)層の上に存在する場所もある。例外はあるが、基本的にシドニー炭田の変形は少なく、炭層傾斜もあまりなく、全体としてほぼ水平である。南から北へ南部鉱区、ニューカッスルNewcastle鉱区、ハンターHunter鉱区、西部鉱区、ガネダGunnedah鉱区に区分される。確認埋蔵量は約320億トンとの見積りがある。高揮発分の強粘結性瀝青(れきせい)炭を産し、灰分含有率はさまざまであるが硫黄(いおう)含有率は低い。主要な石炭の積出港であるニューカッスルやポート・ケンブラには鉄道で連結されている。

[樋口澄志]

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関連語 鈴木

最新 地学事典 「シドニー炭田」の解説

シドニーたんでん
シドニー炭田

Sydney coal field

オーストラリアの主要炭田。ニューサウスウェールズ州東部にあり,南北600km,東西250kmの広がりをもつ。主要夾炭層は,ペルム系のグレタ夾炭層・トマゴ夾炭層・ニューキャッスル夾炭層。稼業対象炭層はニューキャッスル地区で10層以上。炭質は,揮発分が30~35%,発熱量は純炭ベースで8,000kcal/kɡ以上,全硫黄は0.5%以下の瀝青炭。石炭岩石学的特徴として,ゴンドワナ大陸ペルム系石炭の共通の特徴である多量のイナーチナイトを含む。炭田全体の年間出炭量は8,000万t。

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