ロシア連邦極東地方,ハバロフスク州と沿海州にまたがる中山性の山地。日本海側とアムール川流域(オホーツク海に注ぐ)の分水界となっている。日本海北西岸に沿い,長さ1200km,幅200~250km,平均標高800~1000mで,北東から南西方向に続く。最高点は北緯49°付近のトルドキ・ヤニ峰(2077m)。平頂丘や高原状の部分もあり,山塊の間を深く下刻した川が流れる。山体は中生層の砂岩・粘板岩そのほかからなるが,一部には花コウ岩など深成岩も見られる。気候は夏は温暖で7月,8月の平均気温は20℃前後,冬は寒さ厳しく1月の平均気温は内陸部で-22℃,沿岸部で-10℃。年降水量は約800mm。標高500mまでの山麓部は,松,モミ,カエデ,ナラなどの混合林が優勢で,チョウセンニンジンの野生地として知られるが,北部にいくと針葉樹林が多くなり,標高1000m以上では山岳性のツンドラが現れる。一部の河川では木材の流送が行われ,沿岸のテチューヘでスズ,鉛,亜鉛,山地で金,タングステン,内陸の山麓部で石炭などの鉱産もあるが,おおむね未開発である。
執筆者:渡辺 一夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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