シホテアリン山脈(読み)シホテアリンさんみゃく(英語表記)khrebet Sikhote-Alin'

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シホテアリン山脈」の意味・わかりやすい解説

シホテアリン山脈
シホテアリンさんみゃく
khrebet Sikhote-Alin'

ロシア南東部,日本海とタタール海峡に面して延びる山脈ハバロフスク,プリモルスキー両地方にまたがり,アムール川下流域の平野から南西へ,ウラジオストク付近まで約 1200kmにわたって続く。幅は 200~250km。平均標高 800~1000mで,最高峰はトルドキヤニ山 (2077m) 。おもにアムール=ウスリー水系に属する河川によって分断された中山性山地で,西側斜面は両河川の沿岸平野に向かってゆるやかに傾斜する。高い山頂付近は裸地であるが,斜面の大部分はマツ,カラマツ,モミカバなどの森林で覆われている。豊かな温帯林が広がり,希少種であるチョウセントラ (シベリアトラ) などが生息する山脈中央部は,2001年世界遺産の自然遺産に登録された。鉱物資源に恵まれ,南端部のパルチザンスク,アルチョームで石炭褐炭が,南東部のダリネゴルスクで鉛,スズ,亜鉛が,中南部で金が採掘される。

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