シャンボニエール(読み)しゃんぼにえーる(英語表記)Jacques Champion de Chambonnières

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シャンボニエール」の意味・わかりやすい解説

シャンボニエール
しゃんぼにえーる
Jacques Champion de Chambonnières
(1601/1610―1672)

フランスのチェンバロ奏者、作曲家。父ジャックに学び、1638年以降王室スピネット奏者を務め、王室礼拝堂のオルガンも演奏した。演奏家として名声を博す一方リュート音楽のスタイルをチェンバロに転用し、フランス特有のチェンバロ音楽の様式の基礎を固めた。またクープラン三兄弟の才能をみいだし、ルベーグ、ダングルベールなど次世代のフランス・チェンバロ音楽の担い手を育成した。62年ダングルベールに王室奏者の地位を譲り引退パリに没した。

[美山良夫]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャンボニエール」の意味・わかりやすい解説

シャンボニエール
Chambonnières, Jacques Champion de

[生]1602頃
[没]1672頃.パリ
フランスのクラブサン奏者,作曲家。ルイ 13世と 14世のフランス宮廷に仕えた。 1670年に出版されたクラブサン曲集 (2巻) は,リュートの技法を取入れた自由な組曲形式によっている。当時の若い作曲家たちに与えた影響は大きく,弟子なかにはダングルベールやルイ・クープランらのすぐれた音楽家が多い。

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