しょんしょん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「しょんしょん」の意味・わかりやすい解説

しょんしょん

福岡県郷土料理。古くからあり、とくに柳川(やながわ)地方に多くみられるが、しょんしょんの語源は明らかでない。大豆10、麦12、塩4の割合材料を用意する。大豆は炒(い)ってから二つ割りにする。麦は前夜から水に浸しておく。麦と大豆をいっしょに蒸し、塩を加え水を適宜加えるが、その分量は経験による一定基準があるという。これを器に入れて3週間放置しておくと、発酵菌により独特の香りと味が出てくる。なめみそ状のもので、熱いご飯に添えて食べるが、弁当おかずに用いることもある。

多田鉄之助

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

日本の郷土料理がわかる辞典 「しょんしょん」の解説

しょんしょん


福岡・熊本の郷土料理で、麦・大豆・塩を麹で発酵させてつくるなめみそ。飯にのせたり、生野菜につけたりして食べる。

出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「しょんしょん」の解説

しょんしょん

福岡県、熊本県に伝わる郷土料理。大豆・大麦・塩を主原料とする麹菌発酵食品

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