シリストラ(英語表記)Silistra

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シリストラ」の意味・わかりやすい解説

シリストラ
Silistra

ブルガリア北東部,ラズグラド州の都市。ドナウ川にのぞむ河港都市でルーマニア東南部と境を接する。南ドブルジャの肥沃な農業地帯の一中心地で,機械,缶詰酒造乳製品食肉,食用油,繊維,陶器,家具,日用品,有機化学などの工場をもつ。1世紀にローマの都市ドゥロストルムとして建設され,第1次ブルガリア帝国の初期から政治,経済の中心であった。8~10世紀にはドラスタルと呼ばれ,シメオン皇帝 (在位 893~927) およびペタル1世 (在位 927~69) の治世下にブルガリア総主教座がおかれたが,1388年以後オスマン帝国に占領され,その要塞町,市場町となった。 1878年にブルガリア領となり,1913年ブカレスト条約でルーマニア領となったが,40年ブルガリア領に戻った。人口5万 6229 (1991推計) 。

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