スレバルナ自然保護区(読み)スレバルナしぜんほごく(英語表記)Srebarna Nature Reserve

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スレバルナ自然保護区」の意味・わかりやすい解説

スレバルナ自然保護区
スレバルナしぜんほごく
Srebarna Nature Reserve

ブルガリア北東部,ルーマニアとの国境地帯のドナウ川河岸にあるヨーロッパ有数の湿原地帯に広がる自然保護区。低湿地帯にあるため開発を免れ,スレバルナ湖を中心に古くから「水鳥の黄金郷」と呼ばれる水鳥の大規模な群棲地であったが,19世紀に羽毛目当てに乱獲され,一時その数が激減した。今日ではほぼ昔の水準まで回復,国際自然保護連合 IUCNレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されているハイイロペリカンをはじめ,カワウ,ブロンズトキ,オジロワシイヌワシなど 100種類の鳥類生息,飛来する。そのほかユーラシアカワウソなど 39種類の哺乳類,ヨーロッパヌマガメなど 21種類の爬虫類両生類もみられる。1983年世界遺産の自然遺産に登録。

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