シンチグラム(読み)しんちぐらむ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シンチグラム」の意味・わかりやすい解説

シンチグラム
scintigram

検査の目的とする臓器,組織に適切な放射性同位元素 (RI) あるいはその標識化合物トレーサーとして体内に投与し,その放射能を体外から測定して分布状態をフィルムあるいは紙上に記録した画像をいう。この検査法をシンチグラフィーまたはシンチスキャンと呼ぶ。シンチグラムを記録するための装置は,シンチスキャナ (レクティリニア・スキャナともいう) やシンチカメラが用いられる。シンチグラムでは,放射性同位元素が濃縮した部位は濃く写る (陽性像) 。同位元素を取込んだ臓器内にそれを取込まない部位があると,白く抜けて写る (陰性像) 。なお,癌に親和性がある 67Ga (クエン酸ガリウム) などを用いると,陽性像を示すことが多い。したがって,シンチグラムの所見から,各種臓器の位置,大きさ,形,内部構造,癌の有無などを知ることができる。シンチスキャナよりもシンチカメラのほうが短時間で検査でき,経時的な像の変化も観察できる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「シンチグラム」の意味・わかりやすい解説

シンチグラム
しんちぐらむ

シンチカメラ

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