ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジェンティレスキ」の意味・わかりやすい解説
ジェンティレスキ
Gentileschi, Orazio (Lomi)
[没]1647頃.ロンドン
イタリアの画家。女流画家アルテミシア・ジェンティレスキの父。兄アウレリオのもとで修業したのち,若くしてローマに出て 1620年まで当地で活躍。その後ジェノバ (1621~23) ,パリ (25) を経てロンドンに渡り (26) ,没年までイギリスの宮廷画家として活躍した。画風は優美な形態と精妙な光の効果を特色とし,カラバッジオの影響が著しい。主要作品は『聖チェチリアと天使』 (06頃,コルシーニ・コレクション) および『エジプト逃避行途上の休息』 (26頃,ルーブル美術館,ウィーン美術史美術館) 。
ジェンティレスキ
Gentileschi, Artemisia
[没]1651以後.ナポリ
イタリアの女性画家。オラツィオ・ジェンティレスキの娘。父および G.レニのもとで修業。トスカナ地方 (1621~26頃) ,ローマ,ロンドン (1638~39) ,ナポリで活躍。オラツィオの画風を受け継ぎ,ナポリの画家たちに影響を与えた。主要作品は『聖カルロ・ボロメオの奇跡』 (1620以前,フィレンツェ,チェッコーニ・コレクション) ,『洗礼者ヨハネの誕生』 (プラド美術館) ,『ホロフェルネスの首をはねるジュディス』 (ウフィツィ美術館,カポディモンテ国立美術館) 。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報