ジャウンプル(その他表記)Jaunpur

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ジャウンプル」の解説

ジャウンプル
Jaunpur

北インド,ウッタル・プラデーシュ州ゴームティ川沿いの都市とその周囲の県。1359年,トゥグルク朝フィーローズ・シャー・トゥグルク帝が建設。同朝末期に,宦官(かんがん)マリク・サルワルがここを首都としてシャルキー朝を創始した。次いでローディー朝のバフロールがこの町を奪った。ジャウンプルはスール朝シェール・シャーの頃までイスラーム学問の町として有名であった。シャルキー朝の王たちの建設した,門の高いジャウンプル様式のモスクが現存している。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャウンプル」の意味・わかりやすい解説

ジャウンプル
Jaunpur

インド北部,ウッタルプラデーシュ州東部の町。ジャウンプル県の行政庁所在地。ワーラーナシ北西約 58km,ゴマティ川に面する。町はゴマティ川のたび重なる氾濫によって壊滅したが,1359~64年のフィローズ・シャー時代に再興され,94年から 1479年までイスラム王国のシャルキー朝の首都。 1559年にアクバルに征服され,1775年にイギリス支配下に入った。当時のモスクが残る。周辺はよく灌漑された耕地で,米,トウモロコシオオムギサトウキビが栽培される。鉄道と道路の要地で,香水製造と農産物集散が行われる。ゴラクプル大学のカレッジが多数所在。人口 13万 6287 (1991) 。

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