ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャノメナマコ」の意味・わかりやすい解説
ジャノメナマコ
Bohadschia argus
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棘皮(きょくひ)動物門ナマコ綱クロナマコ科に属する海産動物。体表一面に鮮明な蛇の目模様のついたサンゴ礁に産するナマコ。体長30~40センチメートル。模様は背面の小さないぼ足の周りに生じていて、中心に黒点のある黄色の地を黒い輪が囲むが、模様が癒合して細長い不規則な豹紋(ひょうもん)となる場合もある。体は全体が太い円筒形で、腹面が平たく、前後両端は丸みを帯びる。乾製品として食用とする。南西諸島以南、インド洋、西太平洋の熱帯海域に分布する。学名argusは、ギリシア神話の百眼の巨人アルゴスにちなむ。奄美(あまみ)、沖縄地方ではアヤミシキリ、メハヤー、ミーピカラーなどとよんでいる。
[重井陸夫]
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