スタットハウデル(英語表記)Stadhouder

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スタットハウデル」の意味・わかりやすい解説

スタットハウデル
Stadhouder

オランダ (ネーデルラント) 連邦共和国各州の総督のこと。統領とも訳される。独立以前から各州において主権者たる国王の代理として行政,軍事の面で地方的権力を行使したが,オランダ独立戦争を通じてその権限は一段と強まった。休戦の年,1609年に広大な領土をもつ富裕な名門貴族として知られたオランニェ家のマウリッツホラントゼーラントヘルデルラント,ユトレヒト,オーフェルアイセル5州の,ナッサウ家の W.ローデワイクがフリースラント,フローニンゲン2州の総督を兼ねた。その後もオランニェ家はフレデリク・ヘンドリク,ウィレム2世,同3世のような人材を輩出して総督職を独占し,総督の地位は「国家の元首」とみなされるまでに高まった。

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