日本大百科全書(ニッポニカ) 「ステープラー」の意味・わかりやすい解説
ステープラー
すてーぷらー
stapler
コの字型の金属針を用いて自動的に紙などを綴(と)じる器具。機関銃の発明者ベンジャミン・ホッチキス(1825―85)の考案によるところから、一般にホッチキスとよばれている。わが国には1909年(明治42)に初めてアメリカから渡来し、大正初期から大量に輸入されるようになった。当時は「むかで式」とよばれていたが、国産では1918年(大正7)につくられたものが最初である。用途と針の大きさにより各種あるが、大きく分けて1号(厚紙用の大型タイプ)、3号(中型で針も細く、体裁よく綴じられる一般的なタイプ)、10号(現在もっとも普及している片手操作の小型携帯用)、そのほか電動式、ワイヤー式があり、JIS(ジス)規格が3号と10号に適用されている。最近では綴じ具としてだけでなく、包装用止め具としても利用されている。
[野沢松男]