北アメリカ原産のキク科の多年草。和名ルリギク。一名宿根ヤグルマギクというが,ヤグルマソウ属ではない。日本へは大正初期に輸入され,花壇用宿根草,または切花として栽培されている。平滑な,先がとがる広披針形葉を根生し,7~8月ごろ,30~60cmの高さに花茎を直立させ,茎上に径10cmぐらいの頭状花を咲かせる。舌状花は切れ込みがあり,花型はニオイヤグルマに似る。花色は藤青色のものが一般的であるが,白色やばら色,あるいは黄色がかった紫色花のものもある。耐寒性のあるじょうぶな宿根草で,日当り,排水のよい場所であればどこでもよく育つ。繁殖は株分けによることが多く,株分け定植は春または秋に行う。実生もでき,採りまきし,翌春,定植をすれば,夏には花をつける。鉢栽培も容易である。
執筆者:柳 宗民
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
キク科(APG分類:キク科)の耐寒性多年草。1属1種で、北アメリカ南東部に分布する。和名ルリギクともいう。茎は比較的直立性で高さ30~60センチメートル。根出葉は有柄であるが、茎葉は無柄で茎を抱くようにつく。頭状花は管状花からなり、径約10センチメートル、大輪の青紫色であるが、品種により桃色または白色がある。開花期は6~10月であるが、春先に温室へ搬入し、4~5月に開花させることもできる。耐寒性は強く、露地で越冬する。栽培は容易で、水はけのよい軽い土であれば十分生育する。繁殖は3月または10月に株分けするが、3~4月に太めの根をとり、浅い箱などに根伏せしてもよい。実生(みしょう)も可能であるが、改良品種の場合は形質が変化するので、実生は不可能である。
[岡田正順 2022年3月23日]
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