p-aminobenzenesulfonamide.C6H8N2O2S(172.21).スルファミンともよばれるサルファ剤の一つ.p-アセタミドベンゼンスルホニルクロリドとアンモニアを反応させたのち,脱アセチルすると得られる.結晶性粉末.融点166 ℃.アセトン,エタノールに可溶.細菌感染症の治療に用いられたが,現在は,ほかの多くの誘導体が開発されている.亜硝酸の比色定量に用いられる.[CAS 63-74-1]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…こうした方法によって,原虫や梅毒トレポネマに対する化学療法はその後も発展した。しかし細菌に対する有効物質は,ドイツのG.ドーマクがスルファニルアミドクリソイジン(商品名プロントジル)を用いて溶血性連鎖球菌によるマウスの敗血症の治療に成功する(1935)までは得られなかった。まもなく,このプロントジルの有効成分は体内で分解されて生ずるスルファニルアミドであることがわかり,以後今日まで,その誘導体は数千種以上も合成され,そのうちサルファ剤の総称で各種細菌性疾患の治療に用いられてきたものも多数に及ぶ。…
※「スルファニルアミド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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