セレンガ川(その他表記)Selenga

改訂新版 世界大百科事典 「セレンガ川」の意味・わかりやすい解説

セレンガ[川]
Selenga

ロシア連邦東部,バイカル湖に注ぐ川。モンゴル高原北部におこり,北東流してロシアブリヤート共和国に入り,西に曲がってバイカル湖の南東岸に注いで終わる。最上流のウデル川水源から全長1024km,流域面積44万7000km2。下流部409kmがロシア領内を流れる。おもな支流は,エギーン,オルホン(その支流トラ川はウランバートル市のそばを流れる),ウダ川など。川はしばしば乱流あるいは曲流をくり返す。夏の雨による増水が著しく,ときに洪水となる。11月から翌年4月まで結氷する。年平均流量はモンゴルとの国境で310m3/s。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セレンガ川」の意味・わかりやすい解説

セレンガ川
セレンガがわ
reka Selenga

モンゴルではセレンゲ川 Selenge mörön。モンゴルと,ロシアの東シベリアを流れる川。モンゴル北西部のハンガイ山脈から流れ出るイデル,チョロート,デルゲルムルンの各川がムルン南東で合流してセレンゲ川となり,東流,北東流したのちオルホン川を合せてロシアのブリヤート共和国に入り北流,ウランウデ付近で北西に流れを変えてバイカル湖に注ぐ。全長約 1000km (うちロシア領内を流れるのは約 400km) 。流域面積 44万 7000km2河口に面積約 700km2の三角州が発達。 11月初旬~4月下旬は結氷。河口から約 880km上流まで航行可能。国境に近いモンゴルのスヘバートルまでは定期航路がある。流域ではコムギ栽培が盛ん。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「セレンガ川」の意味・わかりやすい解説

セレンガ川
せれんががわ
Селенга/Selenga

モンゴルの北部を流れ、ロシア連邦のブリヤーチア共和国を通ってバイカル湖に注ぐ川。長さ1433キロメートル(うちロシア連邦部分は409キロメートル)、流域面積44万7060平方キロメートル。モンゴルでは最大河川水運の便がよく、両国貿易に重要な役割を占めている。

[小宮山武治]

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