ソリハシセイタカシギ(読み)そりはしせいたかしぎ(その他表記)avocet

翻訳|avocet

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソリハシセイタカシギ」の意味・わかりやすい解説

ソリハシセイタカシギ
そりはしせいたかしぎ / 反嘴丈高鷸
avocet
[学] Recurvirostra avocetta

鳥綱チドリ目セイタカシギ科の鳥。ヨーロッパから中央アジアにかけての地域で繁殖し、冬は南へ渡るものもある。日本には冬鳥としてまれに渡来する。全長約43センチメートル、長くて著しく上に反った嘴(くちばし)をもち、足は青鉛色で長い。体は白く、頭上から後頸(こうけい)、肩羽、翼の一部は黒い。海岸河口干潟で、嘴を左右に動かし昆虫など動物質の餌(えさ)をあさる。海岸の砂地に巣をつくり、4個の卵を産む。

高野伸二

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ソリハシセイタカシギ」の意味・わかりやすい解説

ソリハシセイタカシギ

セイタカシギ科の鳥。翼長23cm。セイタカシギ同様足が長い。長く細いくちばしが上へ反っているのが特徴。頭上,後頸,羽の一部が黒色であとは白色。シギ類と異なり,足に水かきがある。ヨーロッパから中央アジアにかけて繁殖し,冬季南方へ渡る。日本へはまれな旅鳥として渡来する。水辺に生息し,昆虫や甲殻類,ゴカイなどを食べる。

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