日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダイヤモンドゲーム」の意味・わかりやすい解説
ダイヤモンドゲーム
だいやもんどげーむ
diamond game
星形の六角で縦横(たてよこ)に線が描かれている盤と、15個ずつ普通は赤、黄、緑の三色に塗り分けられた45個の駒(こま)を使用して3人または2人で争う室内ゲーム。盤の六つの突出した三角形は相対する二つずつ駒と同じ色に塗り分けられていて、競技者は自分の駒と同じ色に塗られた三角形の一方の15の線の交差点に駒を並べる。競技は、交互に自分の駒を一桁(けた)ずつ線の交差点上を動かして、早く向き合った同じ色の三角形の中に全部の駒を入れた者が勝ちとなる。駒は前後左右いずれの方向へも動かすことができ、途中に他の駒があるときは敵味方の関係なく1個だけは飛び越すことができる。駒を飛び越したときは何回でも連続して駒を動かすことができる。ただ2個以上の並んだ駒を飛び越すことと、相手方の陣地に自分の駒を入れることは禁じられている。このゲームはルールが単純なのにかかわらず相当な思考力を必要とし、興味深い遊びとして広まっている。
[倉茂貞助]