デジタル大辞泉 「ルール」の意味・読み・例文・類語
ルール(rule)
[類語]規則・きまり・規約・規程・規定・規律・本則・総則・通則・細則・付則・定則・概則・おきて・定め・約束・コード・
翻訳|rule
ドイツ西部,ラインラント・ウェストファーレン工業地域(ライン・ルール経済圏)の中核をなし,ヨーロッパ最大の工業集積地域。行政的には〈ルール炭田地区都市連合〉に属する11都市,4郡から成り,4970km2の地域に約560万(1982)の人口を擁する。しかし1957年以降炭鉱危機のため構造不況に見舞われ,人口も停滞ないし減少傾向にある。19世紀以降この地域を急激に発展させた地勢的条件は,交通の便とルール炭田の豊富な炭層である。交通は歴史的な東西軸ヘルウェークHellwegと南北軸ライン川を基軸として,鉄道網,運河網,高速道路網が発達している。炭層はルール渓谷より3%の傾斜角で北部に広がり,1830年代の深部採炭の開始は炭鉱業と鉄鋼業の結合を可能にして,重化学工業の巨大な中心地が形成された。今日では産業構造の転換が立地移動を伴って進行中であり,炭鉱業はルール石炭(株)(1968設立)に集約され,鉄鋼業はライン川沿いに集中しつつある。また重工業を補完ないし代替する新部門として,石油精製,石油化学,アルミニウム精錬,自動車,電機,繊維等の諸工業が移植された。膨大な工業用水需要と廃水処理に対応するため,ルール,リッペ,エムシャー3河川を管理する多数の水利協同組織が生み出されている。
ルール地域は炭鉱業の重心が北漸するにつれて拡大するという発展的地域構造が特徴的であるが,今日,ルール,ヘルウェーク,エムシャーEmscher,ベストVest,リッペの5地区に分かれ,さらにライン川左岸域にも広がりつつある。また,とくにベスト地区には19世紀末以降移住したスラブ系住民の比率が高い。地域再開発と関連して1960年代以降,ボーフム,ドルトムント,エッセン,デュースブルクに大学が新設された。かつて〈ドイツ兵器厰〉であったことから,第1次大戦後フランス・ベルギー軍による占領(1923-25),第2次大戦後アメリカ,イギリス,フランス,ベネルクス6ヵ国による国際管理(1948-53)の歴史を持ち,ルール地域の処理がノルトライン・ウェストファーレン州の成立にもかかわっている。
執筆者:渡辺 尚
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…すなわち,エキスパートシステムでは,知識を用いて対象となる問題空間を表現し,その空間を探索することで解を導く。現在のエキスパートシステムの多くは,ルールとフレームに基づく知識表現と推論方式を用いている。以下ではルールを処理するプロダクションシステムの方式について解説する。…
…史料としてはベルグレーンAndreas Peter Berggreen(1801‐80)編《本国と外国の民俗歌詩と曲》11巻(1842‐55)が重要である。民俗楽器は青銅器時代の管楽器ルールが知られているが,中世以後好んで使用されたのはハープ,リラ,ランゲレイク(長胴のチター),ハーディ・ガーディとこれに似たノイレファイレ,柳の樹皮で作った横笛等である。 一方,教会では早くからグレゴリオ聖歌が歌われ,12世紀の古い手写本が現存する。…
※「ルール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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