ダウンサイジング

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精選版 日本国語大辞典 「ダウンサイジング」の意味・読み・例文・類語

ダウンサイジング

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] downsizing ) 機械装置設備などを小型化して、コスト削減や効率化をはかること。特に、大型汎用コンピュータに替えて小型で低価格ワークステーションパソコンを導入すること。

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百科事典マイペディア 「ダウンサイジング」の意味・わかりやすい解説

ダウンサイジング

コスト低減や開発効率の改善目的として,より小型のコンピューターを使用してシステムを構築すること。1990年代に入り,従来の大型汎用(はんよう)コンピューターに代わって,性能向上が著しいパーソナルコンピューターワークステーションを利用して社内LANなどのシステムを構築する動きが活発化した。このような小型化の動きのことをダウンサイジングという。パーソナルコンピューターの価格低下により,ハードウェア面でのコスト低減効果が大きい。
→関連項目コンピューター産業

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダウンサイジング」の意味・わかりやすい解説

ダウンサイジング
downsizing

サイズを小型化することをいう。 (1) 工学的には,集積回路技術,精密工学技術などの進歩をふまえて,製品の小型化を進めることをさす。特に大型コンピュータからネットワーク化されたパーソナル・コンピュータへの切り替えをいう場合が多い。 1990年代に入り,パソコンやワークステーションなど小型コンピュータの性能向上と低価格化が急速に進んだことによって,高価な大型汎用コンピュータに端末をつなげて共同利用するより,小型コンピュータをLANでつないで利用したほうがコスト削減などのメリットをもつようになったことから,こうした動きが盛んになった。この動きに乗り遅れた大型汎用機メーカーは業績不振に陥り,メーカーの勢力分布図を塗り替えるほどの影響を及ぼした。 (2) 経済や産業界では,バブル経済時代の過剰投資で肥大化した組織や生産設備などを小さくスリム化することをさす。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダウンサイジング」の意味・わかりやすい解説

ダウンサイジング
だうんさいじんぐ

従来の大型コンピュータやミニコンピュータなどの比較的規模の大きいコンピュータから、小さくても性能のよいコンピュータに切り替えること。ダウンサイジングをすることによって、必要に応じてシステムを追加することもできるので、より柔軟性の高いシステムが構築できることがメリットとされている。また、導入コストも安くなるといわれる。

[中島由弘]

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世界大百科事典(旧版)内のダウンサイジングの言及

【コンピューター】より

…大きなコンピュータールームの必要がなくなってきた。これをダウンサイジングの流れという。 近年,素子レベルでの大規模化と高速化が1~2年で2倍という速度で進んでいる。…

※「ダウンサイジング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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