ダトー石(読み)だとーせき(英語表記)datolite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダトー石」の意味・わかりやすい解説

ダトー石
だとーせき
datolite

ネソ珪(けい)酸塩鉱物の一つ。短柱状結晶を示すほか、塊状腎臓(じんぞう)状、微粒が密に集合した陶器状などで産する。沸石石英曹長石などに比べて光沢が強い。火山岩の空隙(くうげき)に、沸石、ぶどう石魚眼石などと共存するほか、広域変成岩中に脈状で産し、また、ペグマタイトやスカルン中の空隙にもみられる。英名は、粒状になりやすいため、分かれるという意味のギリシア語にちなむ。

松原 聰]


ダトー石(データノート)
だとーせきでーたのーと

ダトー石
 英名    datolite
 化学式   CaBSiO4OH
 少量成分  ―
 結晶系   単斜
 硬度    5~5.5
 比重    3.1
 色     無,白,淡桃,黄
 光沢    ガラス
 条痕    白
 劈開    無
       (「劈開」の項目参照

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android