ダトー石(読み)だとーせき(その他表記)datolite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダトー石」の意味・わかりやすい解説

ダトー石
だとーせき
datolite

ネソ珪(けい)酸塩鉱物の一つ。短柱状結晶を示すほか、塊状腎臓(じんぞう)状、微粒が密に集合した陶器状などで産する。沸石石英曹長石などに比べて光沢が強い。火山岩の空隙(くうげき)に、沸石、ぶどう石魚眼石などと共存するほか、広域変成岩中に脈状で産し、また、ペグマタイトスカルン中の空隙にもみられる。英名は、粒状になりやすいため、分かれるという意味のギリシア語にちなむ。

松原 聰]


ダトー石(データノート)
だとーせきでーたのーと

ダトー石
 英名    datolite
 化学式   CaBSiO4OH
 少量成分  ―
 結晶系   単斜
 硬度    5~5.5
 比重    3.1
 色     無,白,淡桃,黄
 光沢    ガラス
 条痕    白
 劈開    無
       (「劈開」の項目参照

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

最新 地学事典 「ダトー石」の解説

ダトーせき
ダトー石

datolite

化学組成CaBSiO4(OH)の鉱物。単斜晶系,空間群P21/a, 格子定数a0.9633nm, b0.7610, c0.4835, β90.16°, 単位格子中4分子含む。短柱状結晶,ふつう粒状結晶の塊状集合,ときに陶器様外観。無~白色,黄・淡緑・ピンク・褐色など帯びる。透明~半透明,ガラス光沢。劈開なく,断口貝殻状。硬度5~5.5, 比重3.05。薄片では無色,屈折率α1.622~1.626, β1.649~1.654, γ1.666~1.670, 2V(-)72°~75°, 光分散rv弱。化学組成が似たものにベーカー石があり,ガドリン石グループに属する。化学成分変化はきわめて乏しい。ホウ珪酸塩鉱物としては電気石に次いで多産し,酸性~超苦鉄質火成岩中に沸石・ぶどう石などを伴って広く産する。また,スカルン・片麻岩・緑色岩などの変成岩中によくみられる。名称は粒がばらばらになりやすいので,「分かれる」を意味するギリシア語に由来。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...

春隣の用語解説を読む