日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダレーン」の意味・わかりやすい解説
ダレーン
だれーん
Nils Gustaf Dalén
(1869―1937)
スウェーデンの発明家。イェーテボリのカルマル工業学校を卒業後チューリヒ工科大学に学ぶ。帰国後ガス・アキュミュレーター会社に入社、蒸気タービンその他の機械を発明し、1906年技師長となり、爆発の危険なしにアセチレンを吸収する製品を開発し、ガス・アキュミュレーターの自動調節器を発明した。この調節器により無人灯台の自動照明が可能となり、その業績により1912年ノーベル物理学賞を受けた。翌1913年ガス爆発のため失明したが、死ぬまで実験を続けた。1924年に発明したストーブ兼用の台所調理器(オーブン・レンジ)も知られる。
[山崎俊雄]