デジタル大辞泉
「マンボ」の意味・読み・例文・類語
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マンボ
- 〘 名詞 〙 ( [スペイン語] mambo ) ラテン音楽のダンス曲の一つ。四分の二拍子で、ルンバをさらにリズミカルにした形式をもつ。一九四〇年代、キューバ出身のピアノ奏者ペレス=プラードとその楽団が普及させた。
- [初出の実例]「マンボを踊る仲町雪乃は」(出典:銀座二十四帖(1955)〈井上友一郎〉一四)
まん‐ぼ
- 〘 名詞 〙 ( 古い鉱山用語「まぶ(間府)」の変化した語 ) トンネル、横井戸など、主として人間が掘った横穴をいう。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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マンボ
mambo
キューバ音楽の一形式。本来は,キューバの民衆的な舞曲ソン・モントゥーノson montunoやダンソンdanzónの反覆部に挿入される倍テンポの部分(2小節単位を4回繰り返すのが普通)をいい,1940年ころアンセルモ・サカサス,フリオ・グティエレス,カチャーオら,もしくはアルセニオ・ロドリゲスが考案したとされている。そのスピード感のあるリズムに,歯切れのいいサックスやトランペットのアンサンブルを組み合わせて新しい音楽を創始したのが,キューバ生れのピアニスト,ダマソ・ペレス・プラードDamaso Perez Pradoで,49年ころから《エル・マンボQue Rico El Mambo》《マンボNo.5》などのレコードをメキシコで録音し,そのダンス・ステップとともに世界的なセンセーションを巻き起こした。
執筆者:中村 とうよう
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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マンボ
まんぼ
mambo スペイン語
1940年代なかばに、キューバのルンバを基礎とし、ジャズの要素を取り入れて派生した社交ダンス。のちチャチャチャの母体となった。創始者の1人ペレス・プラードは、ジャズの和声やグリッサンドなどの奏法と、キューバ独特のダンスのリズムとを組み合わせて、マンボの曲を数多くつくり、のちに「マンボ王」とよばれるようになった。マンボはアメリカでは40年代後半に、プラードの楽団によって有名になり、55年以降にはヨーロッパやアジアにも広まった。マンボの踊り方はたいていのダンスとは異なり、4分の4拍子の4拍目からステップが始まるのが特徴的である。
[由比邦子]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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マンボ
キューバのダンス音楽。1940年代に,ソンson,ダンソンなど従来のキューバ音楽の変奏法としてA.サカサスらによって始められた。フル・バンド・ジャズの影響を受けたペレス・プラード楽団が演奏して,キューバ,米国,メキシコで流行。1955年以降西欧諸国にも広まる。
→関連項目プエンテ
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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マンボ
mambo
ラテンアメリカのダンス・リズムの一つ,またその音楽。ルンバにジャズの要素を加えた4分の4拍子の音楽で,1943年頃 P.プラドが大成。主として管楽器と打楽器を使い,新しいステップの踊りとともに 50年代には全世界に流行した。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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マンボ[mambo]
キューバのピアニスト、ペレス・プラードが作り出し、'50年代に世界中で流行したラテン・ミュージック。もともとはソン・モントゥーノやグァラーチャに挿入する細かいリフを指す言葉だった。
出典 (株)ヤマハミュージックメディア音楽用語ダスについて 情報
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世界大百科事典(旧版)内のマンボの言及
【井戸】より
…カナートの規模は,母井戸の深さ50m以下,トンネルの長さ5km,湧出量100m3/h以下が大部分を占めるが,長さ10kmを超えるものもある。日本では,集水トンネルは〈まんぼ〉と称せられ,三重県鈴鹿山麓や,淡路島の一部,奈良県葛城扇状地などにみられる。〈まんぼ〉という名は坑道を意味する〈まぶ〉に由来するとの説がある。…
【垂井[町]】より
…中京と関西を結ぶ交通の要衝にあたり,大垣市の西隣に位置するため機械,金属,繊維などの工場が進出している。早くから開けた米作地帯で,水田にはまんぼと呼ばれる地下水を集める横井戸がみられる。洋ラン,干しガキ,茶が特産。…
【社交ダンス】より
…闘牛場での行進曲として名高い〈[パソドブレ]〉は,スペインをはじめ,ヨーロッパのラテン系諸国,中南米諸国で踊られ,第2次大戦後,イギリスでも踊られた。ペレス・プラードが編曲し発表した〈[マンボ]〉は1940年代末から流行し,50年代には〈[チャチャチャ]〉が世界的に歓迎された。同じころジャズのリズムは[ジルバ]を生み,ブギウギの曲で踊られ,第2次大戦中イギリス,フランスに上陸したアメリカ兵によって広められた。…
※「マンボ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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