ちゃっきり節(読み)チャッキリブシ

デジタル大辞泉 「ちゃっきり節」の意味・読み・例文・類語

ちゃっきり‐ぶし【ちゃっきり節】

静岡県新民謡。昭和2年(1927)静岡電鉄が茶やミカンの買い付けに集まる顧客へのサービスのために作ったもの。作詞北原白秋作曲町田佳声

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精選版 日本国語大辞典 「ちゃっきり節」の意味・読み・例文・類語

ちゃっきり‐ぶし【ちゃっきり節】

  1. 静岡県の茶摘み歌。北原白秋作詩。町田嘉章作曲。昭和二年(一九二七成立。静岡電鉄が茶やみかん取引各地から訪れる顧客のサービスに作らせた新民謡

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ちゃっきり節」の意味・わかりやすい解説

チャッキリ節
ちゃっきりぶし

静岡県の新民謡。1926年(大正15)静岡電気鉄道(現静岡鉄道)が清水市(現静岡市)に仮開園させた狐ヶ崎(きつねがさき)遊園地(1927本開園)の人工温泉の翠紅園(すいこうえん)で、観光客のお座敷唄(うた)として聞かせる新民謡としてつくられたものである。作詞は北原白秋(はくしゅう)、作曲は町田嘉章(かしょう)(のち佳聲(かしょう))で、詞ができあがったのは27年12月15日で、30番まであった。節付けされたのは翌年の秋で、両人によって静岡芸者に指導が行われた。しかし流行をみたのは、昭和30年代に入って市丸がレコード化してからである。なお、狐ヶ崎遊園地は67年(昭和42)閉園。68年、同所に狐ヶ崎ヤングランドが開業したが、93年(平成5)遊園部門は廃止された。

竹内 勉]

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百科事典マイペディア 「ちゃっきり節」の意味・わかりやすい解説

ちゃっきり節【ちゃっきりぶし】

北原白秋作詞,町田嘉章(佳声)作曲の新民謡。ある電鉄会社の依頼で1927年に作られたが,茶つみで知られる静岡県の民謡として歌われている。

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