市丸(読み)イチマル

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「市丸」の解説

市丸
イチマル


職業
歌手

肩書
端唄協会顧問

本名
後藤 まつゑ

生年月日
明治39年 7月16日

出生地
長野県 松本市

経歴
19歳で上京浅草や新橋で芸妓をしながら昭和6年日本ビクター専属となり、「花嫁東京」でデビュー。その後「天竜下れば」「三味線ブギ」「ちゃっきり節」が大ヒットし、花柳界出身歌手の草分けとなる。戦後ラジオで10年間つづいた「三越唄ごよみ」などで新しい小唄ブームを作った。35年江戸小唄を復活させ、また一寿会を設立。映画「恋の市丸」などにも主演した。平成2年CD「市丸端唄選」(全10巻)を発売。

受賞
紫綬褒章〔昭和47年〕,勲四等宝冠章〔昭和56年〕 日本レコード大賞特別賞(第22回)〔昭和55年〕,日本演歌大賞(第10回・演歌功労賞)〔昭和59年〕,NHK放送文化賞,伝統文化ポーラ大賞(十周年記念特別大賞)〔平成2年〕

没年月日
平成9年 2月17日 (1997年)

親族
義弟=中山 小太郎(柏伊佐之助・長唄三味線方)

伝記
浅草のおんな 鈴木 としお 著(発行元 冬青社 ’99発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「市丸」の解説

市丸
イチマル

昭和・平成期の歌手 端唄協会顧問。



生年
明治39(1906)年7月16日

没年
平成9(1997)年2月17日

出生地
長野県松本市

本名
後藤 まつゑ

主な受賞名〔年〕
紫綬褒章〔昭和47年〕,日本レコード大賞特別賞(第22回)〔昭和55年〕,勲四等宝冠章〔昭和56年〕,日本演歌大賞(第10回・演歌功労賞)〔昭和59年〕,NHK放送文化賞,伝統文化ポーラ大賞(十周年記念特別大賞)〔平成2年〕

経歴
19歳で上京、浅草や新橋で芸妓をしながら昭和6年日本ビクターの専属となり、「花嫁東京」でデビュー。その後「天竜下れば」「三味線ブギ」「ちゃっきり節」が大ヒットし、花柳界出身歌手の草分けとなる。戦後、ラジオで10年間つづいた「三越唄ごよみ」などで新しい小唄ブームを作った。35年江戸小唄を復活させ、また一寿会を設立。映画「恋の市丸」などにも主演した。平成2年CD「市丸端唄選」(全10巻)を発売。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「市丸」の意味・わかりやすい解説

市丸
いちまる
(1906―1997)

歌手。長野県松本市生まれ。本名後藤満津枝。地元の花柳界を経て上京後、浅草の花街で美声を披露しているうち、認められて1931年(昭和6)日本ビクターの専属となり、33年の『天竜下れば』(長田幹彦(みきひこ)作詞中山晋平(しんぺい)作曲)でヒット。清元(きよもと)と小唄(こうた)の名取という艶(つや)のある声で歌謡曲、小唄、端唄(はうた)、俗曲など多数のレコードを出している。60年(昭和35)江戸小唄中村流を復興して17世家元となり、75年には放送文化賞を受けた。

[斎藤 明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「市丸」の解説

市丸 いちまる

1906-1997 昭和時代の歌手。
明治39年7月16日生まれ。東京浅草で芸者をしていて美声をみとめられ,昭和6年日本ビクターからデビュー。「天竜下れば」「ちゃっきり節」「三味線ブギ」などのヒットで小唄調歌謡曲ブームをおこした。26年江戸小唄中村派を復興,17代家元をついだ。平成9年2月17日死去。90歳。長野県出身。本名は後藤まつゑ。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「市丸」の解説

市丸 (いちまる)

生年月日:1906年7月16日
昭和時代の歌手
1997年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android