チャパティ(読み)ちゃぱてぃ(英語表記)chapati

日本大百科全書(ニッポニカ) 「チャパティ」の意味・わかりやすい解説

チャパティ
ちゃぱてぃ
chapati

小麦を主要穀物とする北部インドを中心に、広範な地域で主食とされるパン(rotiローティーと総称)の一種アーターとよばれる全粒小麦粉を水とギーだけで練り、円型に平たく伸ばし、熱した鉄板か、まれにはタンドールで焼き上げる。材料は同じでも、間にギーを塗りパイのように層をつくって焼いたものはパラーター、揚げればプーリーと名前が変わる。しかし、インドだけでなくイスラム全域からモンゴルあたりまで常食とされるナーンとは、発酵種や精製小麦粉を使わないことで明確に区別される。チャパティはそれだけでは食べず、各種カレー、豆料理、肉料理に添えて供するが、とくに菜食主義者の献立には欠かせない。

[碧海酉癸]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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