チャーダーエフ(その他表記)Chaadaev, Pëtr Yakovlevich

デジタル大辞泉 「チャーダーエフ」の意味・読み・例文・類語

チャーダーエフ(Pyotr Yakovlevich Chaadaev)

[1794~1856]ロシア思想家哲学者主著哲学書簡」で農奴制とギリシャ正教を批判し、これらを廃して西欧化すべきことを主張

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精選版 日本国語大辞典 「チャーダーエフ」の意味・読み・例文・類語

チャーダーエフ

  1. ( Pjotr Jakovljevič Čaadajev ピョートル=ヤコブレビチ━ ) ロシアの哲学者、思想家。カトリシズムの影響下にロシアの専制農奴制ギリシア正教基礎におくロシアの全歴史・文明を否定した。(一七九四‐一八五六

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チャーダーエフ」の意味・わかりやすい解説

チャーダーエフ
Chaadaev, Pëtr Yakovlevich

[生]1794.6.7. モスクワ
[没]1856.4.26. モスクワ
ロシアの思想家。富裕な貴族家柄に生れる。対ナポレオン戦争 (1812) に従軍,のちにデカブリストとなった。 1821年突如軍隊を辞任し,23年から3年間ヨーロッパ各地を遍歴。帰国後『哲学書簡』 Lettres philosophiquesを執筆し (27~31) ,第1書簡を『テレスコープ』誌に発表 (36) ,ロシア文明の不毛性を痛烈に指摘したため皇帝ニコライ1世から「狂人」と宣告され,翌年『狂人の弁明』 Apologie d'un fouを執筆。彼の思想はスラブ派西欧派論争に大きな影響を与えた。

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