普及版 字通 の解説
10画
[字訓] しぼむ・いたむ・おちる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(周)(しゆう)。〔説文〕十一下に「ば傷むなり」とあり、声とする。は彫飾のある盾の形。んだ葉には、その稠密な彫文のように、一面に葉脈がうき出るので、氷結のときのさまとあわせて、落・弊の字とする。すべて皺(しわ)の生ずるようなさまをいう。
[訓義]
1. しぼむ、草花などがしおれる。
2. いたむ、なえる、おちる、そこなう。
3. 彫・雕と通じ、える、ほる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 シボム・カル・オトロフ・ヲツ 〔字鏡集〕 シボム・ホロブ・オトロフ・ヲツ・チカラツクルカタチナリ
[語系]
・・(雕)tyuは同声。tjiuは彫盾の象。稠diuはその雕文の図象を禾穀(かこく)に及ぼして、稠密の意とする。葉が枯れてその葉脈にあらわれるものをという。
[熟語]
痿▶・隕▶・寡▶・匱▶・窶▶・▶・欠▶・竭▶・厳▶・枯▶・槁▶・困▶・▶・索▶・惨▶・散▶・残▶・謝▶・傷▶・尽▶・悴▶・衰▶・瘁▶・逝▶・瘠▶・▶・霜▶・喪▶・墜▶・年▶・疲▶・弊▶・亡▶・落▶・林▶・零▶
[下接語]
栄・枯・後・早・霜・冬・晩・葉・零
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報