チョピン(英語表記)Chopin, Kate

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チョピン」の意味・わかりやすい解説

チョピン
Chopin, Kate

[生]1851.2.8. セントルイス
[没]1904.8.22. セントルイス
アメリカの女流作家。旧姓O'Flaherty。結婚後夫とともにルイジアナ州に移り,フランス系住民 (クリオール) の生活を描いた地方色豊かな作品を残した。代表作に短編集『バイユーの人々』 Bayou Folk (1894) ,『アカディーの夜』A Night in Acadie (97) があるが,長編小説『目ざめ』 The Awakening (99) で異人種間の結婚,姦通を描いたため激しい非難を浴び,以後実質的に筆を折った。

チョピン
chopine

チョーピンともいう。高い底や台座のついた靴。一説では小アジアに発したといわれ,中世以後イスラム文化の流入とともにイタリアイベリア半島に伝播し,16世紀になって特にイタリアを中心として上層婦人用のはきものとして流行した。底や台座の材料には,木,コルク,足付きの鉄輪などが使用され,高さ 30cmに及ぶものもあった。表面を豪華な布地皮革おおい,精巧な刺繍浮彫を施したものもある。

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世界大百科事典(旧版)内のチョピンの言及

【靴】より

…コルク製のものとも,やわらかい革製の爪先あがりの短いブーツともいわれるが,その実体はよくわかっていない。いずれにしても,コトルノスは底の爪先部も踵部も同じ高さの靴で,これはローマ時代に受けつがれるが,その後の歴史は不明で,ルネサンス時代になると裾の広がったドレスを着た当時の女性が,背を高く見せるために履いた軽い木製のチョピンchopineがあらわれる。現在のハイヒールのようにヒールだけが高い靴は,16世紀になって初めて出現する。…

※「チョピン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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