ツヴィングリ(その他表記)Ulrich Zwingli

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ツヴィングリ」の解説

ツヴィングリ
Ulrich Zwingli

1484~1531

スイスの宗教改革者。エラスムスルターの影響下に人文主義的でかつ政治的関心の強い司祭となり,1523年チューリヒで宗教改革着手。聖餐礼問題をはじめ教会儀式の改革が急進的であったため,29年マールブルクの宗教会談でルターと決裂。まもなく旧勢力との戦争に加わり,カッペルに陣没した。彼の教会はのちカルヴァン主義に合流する。

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旺文社世界史事典 三訂版 「ツヴィングリ」の解説

ツヴィングリ
Ulrich Zwingli

1484〜1531
スイスの宗教改革者
エラスムスと文通し,『新約聖書』の研究を進めた。1518年チューリヒでの贖宥状販売を阻止し,翌年同市の司祭となった。1523年ローマ教会の権威に挑戦し,『聖書』にもとづいて新しい教えを説き,宗教改革運動を推進した。1529年ルター派と提携を策したが,一致できず,保守的なスイス森林5州の旧教徒との戦争で1531年戦死。彼の主張はカルヴァン主義に取り入れられた。

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