てんびん座(読み)てんびんざ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「てんびん座」の意味・わかりやすい解説

てんびん座
てんびんざ
Libra

天秤座。7月上旬の宵に南中する南天星座。概略位置は赤経 15時 10分,赤緯-14°。黄道十二宮の一つでもある。α星の光度は 2.9等。角度で約4′離れたところに 5.3等星があるが,これは見かけの二重星。δ (デルタ) 星は周期 2.327日の食変光星 (→食連星 ) 。球状星団 NGC5897を含む。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「てんびん座」の意味・わかりやすい解説

てんびん座
てんびんざ / 天秤座

初夏の宵の南の中天にかかる星座。おとめ座の1等星スピカとさそり座の1等星アンタレスのほぼ中間あたりに、逆「く」の字形に並んだ配列が目につく。古代ギリシアではさそり座の鋏(はさみ)の部分とみられていたが、のちにてんびん座として独立した星座となった。黄道十二星座のうちの第7星座で天秤宮。α(アルファ)星は、3等と5等の二つの星が約4分の角度で離れて並ぶ肉眼二重星として知られている。

[藤井 旭]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android