食変光星(読み)しょくへんこうせい

百科事典マイペディアの解説

食変光星【しょくへんこうせい】

食連星とも。2個の恒星からなる連星の公転面が地球へ向いているため,明るい主星と暗い伴星が交互に食を起こし,光度が周期的に変わるもの。主星が隠れる(主食)とき光度は第1極小,伴星が隠れるとき第2極小になるが,光度の変化は両星の大きさ,相互距離,軌道傾斜によって種々異なる。平常は一定光度で間欠的に減光するアルゴル型変光星,全周期中絶えず光度が変化すること座β型変光星などに分けることもある。
→関連項目変光星

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世界大百科事典 第2版の解説

しょくへんこうせい【食変光星 eclipsing variable】

食連星eclipsing binaryともいう。望遠鏡で見ただけでは一つの恒星だが,明るさを測っていくと周期的に減光し,その光度曲線の形から二つの星からなる連星の食現象による減光であることがわかる場合,食変光星という。つまり,連星の軌道面が地球の方向から見た視線に近いため,一方の星が相手の星の前面を通るときの食現象で,両星の合成光度が暗くなるのである。これまで4000個以上の食変光星が知られている。

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大辞林 第三版の解説

しょくへんこうせい【食変光星】

連星の主星と伴星が互いに隠し合う食現象により、周期的に見かけの明るさが暗くなる変光星。ペルセウス座のアルゴルは有名。食連星。

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精選版 日本国語大辞典の解説

しょく‐へんこうせい ‥ヘンクヮウセイ【食変光星】

〘名〙 連星の主星と伴星の食現象によって、周期的に光度が変化する変光星。ペルセウス座のβ(ベータ)星アルゴールなど。食連星。〔宇宙旅行(1940)〕

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世界大百科事典内の食変光星の言及

【変光星】より

…新星は,実は新しい星が生まれたのではなく,ふだんは肉眼で見えないような暗い星が,突然数千倍あるいは数万倍も明るくなり,また元の明るさに戻るもので,変光星の一種である。ミラの発見以後17,18世紀には,アルゴルの名で知られる食変光星,ペルセウス座β星の変光の発見,ケフェイド変光星の代表であるケフェウス座δ星の変光の発見などあるにはあったが,この間変光星の数はほとんど増えなかった。19世紀に入ると,天体望遠鏡を使って暗い星まで系統的に変光星を探す試みがなされるようになり,変光星の数は急速に増加した。…

【連星】より

…一つは,連星の軌道傾斜角が比較的大きく,軌道運動による視線速度の変化に伴う恒星のスペクトル吸収線の波長の周期的変動が検出される場合で,これを分光連星(図2)という。もう一つは,軌道傾斜角が90゜に近く,両星が軌道運動しながら互いに相手を隠し合うことによって,周期的に減光が観測されるもので,これを食連星または食変光星という。 分光連星では,両星の視線速度変化が観測されている場合,他の手段により軌道傾斜角がわかれば,両星の軌道運動の実速度が得られ,これと軌道長半径との関係を用いて,両星の質量が導ける。…

※「食変光星」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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