ディンケルスビュール(読み)でぃんけるすびゅーる(その他表記)Dinkelsbühl

デジタル大辞泉 「ディンケルスビュール」の意味・読み・例文・類語

ディンケルスビュール(Dinkelsbühl)

ドイツ南部、バイエルン州の町。ドナウ川の支流ウェルニッツ川沿いにある。14世紀から15世紀にかけて、毛織物生産、および交易で栄えた。城壁に囲まれた町の中心部には、聖ゲオルク教会や木組み造りの民家があり、中世面影を色濃く残している。ロマンチック街道沿いの町の一。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ディンケルスビュール」の意味・わかりやすい解説

ディンケルスビュール
でぃんけるすびゅーる
Dinkelsbühl

ドイツ南部、バイエルン州の西端、ドナウ川支流ベルニッツ川沿いにある町。人口1万1000(1993)。この町の全盛期は14~15世紀で、毛織物、綿布、刈り鎌(がま)の生産地として著名であった。いわゆるロマンチック街道沿いの町で、町の中心部にある聖ゲオルク教会のほか、城壁、木骨組み造りFachwerkの家並みなどが中世都市おもかげをいまに伝えている。16世紀以降、主要通商路が移動したことなどから衰退した。現在、ブラシ帽子、絵筆製造などの軽工業と観光が、この町の人々の生活の基盤になっている。

[石井英也]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ディンケルスビュール」の意味・わかりやすい解説

ディンケルスビュール
Dinkelsbühl

ドイツ南東部,バイエルン州の小都市。ニュルンベルク南西約 70kmのウェルニッツ川沿いに位置する。ドナウ川流域とマイン川流域を結ぶ交通路上の市場町として,10世紀に囲壁が築かれ,1273年帝国直轄都市となり,14~15世紀に最も繁栄。現在は,後期ゴシック様式の聖ゲオルク聖堂 (1448~99) ,ドイツ騎士団の古城 (1761~64再建) ,要塞化された水車場 (1390頃) ,10世紀の囲壁,12世紀の塔,14~15世紀のルネサンス様式のドイチェスハウスなど,中世の町並みをよく残し,アウクスブルクウュルツブルクを結ぶロマンティッシェ街道の代表的中世都市として,訪れる人が多い。繊維,皮革,ビール醸造などの工業が立地。人口1万 1226 (1991推計) 。

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