トキメック

百科事典マイペディア 「トキメック」の意味・わかりやすい解説

トキメック[株]【トキメック】

航海航空計器の大手メーカー。1896年和田嘉衡が和田計器製作所を創業。1948年東京計器製造所として設立。日本で〈計器〉という用語最初に使用した計器製作のパイオニアとして知られる。1970年東京計器に社名変更。1970年代以降は事業の多角化を推進し,医療用機器,環境システム機器分野などに進出。ジャイロ,マイクロ波,油圧技術の応用製品で民需展開。1990年現社名に変更。2008年東京計測の社名を復活。本社東京,工場那須,矢板ほか。2011年資本金72億円,2011年3月期売上高372億円。売上構成(%)は,船舶港湾機器25,油空圧機器30,流体機器5,防衛・通信機器30,その他10。海外売上比率18%。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トキメック」の意味・わかりやすい解説

トキメック

航海・航空計器で大手の精密機器メーカー。創業は 1896年和田嘉衛により計器工場で回転計などを製造したのにさかのぼる。 1902年合名会社東京計器製作所に改組,17年株式会社化する。 18年アメリカのスペリー三井物産と技術提携しサーチライトなどを製造。 48年企業再建整備法により東京計器製造所として再発足し現社設立。 70年東京計器に,90年現社名に変更。計器類は業界上位で,官需が多い。医療機器も手がける。売上構成比は,電子機器 76%,油空圧機器 22%,不動産2%。年間売上高 497億 7100万円 (連結。うち輸出8%) ,資本金 72億 1700万円,従業員数 1875名 (1999) 。

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