トロイデ(英語表記)Tholoide[ドイツ]

デジタル大辞泉 「トロイデ」の意味・読み・例文・類語

トロイデ(〈ドイツ〉Tholoide)

ドイツ火山学者シュナイダーによる火山分類の一で、溶岩円頂丘のこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「トロイデ」の意味・読み・例文・類語

トロイデ

  1. 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] Tholoide ) 粘性の大きな溶岩地上に噴出して生じたドーム状の火山。山頂火口が見えず、山腹傾斜が大きく、すそ野が短いのが特徴箱根駒ケ岳などがその例。鐘状火山。溶岩円頂丘。
    1. [初出の実例]「所謂トロイデ型や鐘状火山の趣を示して居る」(出典:旅‐昭和一八年(1943)終刊号・南方の冨士に似た山〈辻村太郎〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「トロイデ」の意味・わかりやすい解説

トロイデ
Tholoide[ドイツ]

K.シュナイダーが提唱・命名した火山体分類の型の一つで,今では使用されず,溶岩円頂丘という。
火山
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

岩石学辞典 「トロイデ」の解説

トロイデ

熔岩栓(lava plug)または熔岩円頂丘.鐘状火山と同じ[Schneider : 1911].ギリシャ語のtholosはドームのこと.スタウクッペ(staukuppe)[Rittman : 1936].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

百科事典マイペディア 「トロイデ」の意味・わかりやすい解説

トロイデ

溶岩円頂丘

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トロイデ」の意味・わかりやすい解説

トロイデ
とろいで

溶岩円頂丘

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のトロイデの言及

【火山】より


[シュナイダーの火山分類]
 ドイツのK.シュナイダーは地球上のすべての火山を,その断面形,溶岩と火山砕屑岩の割合などに基づいて次の七つの基本形(単式火山)に分けて認識できると考えた(1911)。(1)ペディオニーテ(溶岩台地),(2)アスピーテ(楯状火山),(3)トロイデ(溶岩円頂丘),(4)ベロニーテ(火山岩尖),(5)コニーデ(成層火山),(6)ホマーテ(砕屑丘),(7)マール(マール)。括弧内は訳語ではなく,現在使用されている用語のうち,最も近いと考えられるものである。…

※「トロイデ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android