ドライスーツ(読み)どらいすーつ(英語表記)dry suit

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドライスーツ」の意味・わかりやすい解説

ドライスーツ
どらいすーつ
dry suit

ダイバーの肌をぬらさない防水タイプの潜水服。ヘルメット潜水器のドレス、スキューバダイビング(スクーバ潜水)用の定容量ドライスーツがある。ドライスーツは服内の空気層により保温しており、下着を着るとウェットスーツよりも保温力があるので、潜水時間の長い潜水、低水温下の潜水に使用される。スーツの生地には水を通さないゴム引き布地、発泡クロロプレンが使われ、さらに素材のなかでは高価な防水ジッパーも使用するなど服内への浸水を防いでいる。服内の空気量が水圧の変化によって、縮小すると服の締め付け(スクイーズ)、膨張すると服が膨らみ浮力が増して吹き上げ(ブローアップ)をおこすので、ドライスーツにはボンベからの給気ホース、服内の空気を抜く排気弁がついている。

山田 稔]


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