ドラケンスベルク山脈(読み)ドラケンスベルクサンミャク(その他表記)Drakensberg

デジタル大辞泉 「ドラケンスベルク山脈」の意味・読み・例文・類語

ドラケンスベルク‐さんみゃく【ドラケンスベルク山脈】

Drakensberg Mountains》⇒ドラケンスバーグ山脈

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドラケンスベルク山脈」の意味・わかりやすい解説

ドラケンスベルク山脈
ドラケンスベルクさんみゃく
Drakensberg

南アフリカ共和国東部およびレソトにある山脈。別称カトラムバ Quathlamba。リンポポ州東部からムプマランガ州クワズールー・ナタール州北西部,自由州東部,レソトを経て東ケープ州まで,北東から南西に約 1125kmにわたって連なる。レソト北部のスルス山(3299m)付近が最も高い分水嶺をなす。最高峰はレソト東部のサバナヌトレニャナ山(3482m)。年降水量は高所では 1000mmをこすが,西斜面は 750mm以下で大部分草原に覆われる。西側は緩傾斜であるが,東側は急傾斜で雄大な絶壁をなす。山腹には保養地が多い。2000年ウカランバ・ドラケンスベルク公園が世界遺産の自然遺産と文化遺産の複合遺産に登録。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドラケンスベルク山脈」の意味・わかりやすい解説

ドラケンスベルク山脈
どらけんすべるくさんみゃく
Drakensberg Mountains

アフリカ南端部、南アフリカ共和国南東部の、インド洋岸地域の背後に連なる急な崖線(がいせん)の頂部一帯をさす。延長約500キロメートル、標高は3000メートルを上回り、最高点は3482メートルに達する。内陸高原(大西洋水系)側には緩やかに傾く。一部はレソト領となっている。成因的には、古生代後期~中生代初期の堆積(たいせき)岩類(カルー系)を中生代の玄武岩質溶岩が覆う、一種の溶岩台地であるが、地層全体が西ないし北西に緩く傾き、頂部を侵食に強い溶岩で保護されている点に注目すれば、ケスタとみることもできる。海岸側の急崖部に谷が刻まれた所には、デビルズ・トゥース(悪魔の歯)その他の景勝地が多い。

[田村俊和]

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