ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドラケンスベルク山脈」の意味・わかりやすい解説
ドラケンスベルク山脈
ドラケンスベルクさんみゃく
Drakensberg
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アフリカ南端部、南アフリカ共和国南東部の、インド洋岸地域の背後に連なる急な崖線(がいせん)の頂部一帯をさす。延長約500キロメートル、標高は3000メートルを上回り、最高点は3482メートルに達する。内陸高原(大西洋水系)側には緩やかに傾く。一部はレソト領となっている。成因的には、古生代後期~中生代初期の堆積(たいせき)岩類(カルー系)を中生代の玄武岩質溶岩が覆う、一種の溶岩台地であるが、地層全体が西ないし北西に緩く傾き、頂部を侵食に強い溶岩で保護されている点に注目すれば、ケスタとみることもできる。海岸側の急崖部に谷が刻まれた所には、デビルズ・トゥース(悪魔の歯)その他の景勝地が多い。
[田村俊和]
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