ドラムリン(読み)どらむりん(その他表記)drumlin

翻訳|drumlin

最新 地学事典 「ドラムリン」の解説

ドラムリン

drumlin

氷堆石からなる半球状の円丘。底堆石地形の一部。アイルランド語源でM.Close(1866)が術語化。長軸氷河の流れの方向平行で,上流側に急,下流側に緩の背面をもつ。長さ1,000~2,000m, 幅400~600m, 高さ15~30mで,通常20~数百個の群をなし,終堆石内側の凹地底に分布。構成物質は大部分固結した氷礫粘土基盤岩の核を有するものは特にロックドラムリン(rock drumlin)と呼ぶ。

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関連語 林原 陽子

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドラムリン」の意味・わかりやすい解説

ドラムリン
どらむりん
drumlin

氷河の底で氷河の流動方向にできた長円形の丘。高さは5~50メートル、長さは最大でも2キロメートルほどで、上流側に急、下流側に緩やかな傾きをもつ。まだ固まっていない砂礫(されき)や粘土などからなる氷河堆積(たいせき)物でできていることが多いが、一部に基盤の岩石が露出していることもある。後者は岩石ドラムリンとよばれる。氷河が前進してくるとき、氷河の下の圧力によって、氷河の底にあった未固結の砂礫が強く押されて変形し、高まりをつくったものと考えられている。いくつものドラムリンが並列して分布することが多く、アイルランド北部、アメリカ合衆国のニューヨーク州中西部、アルプス北麓(ほくろく)など、最終氷期に広がっていた氷床山麓氷河末端に近かった地域でみられる。

[小野有五]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドラムリン」の意味・わかりやすい解説

ドラムリン
drumlin

大陸氷河によって運ばれた砂礫が氷河の底に堆積して形成された舟底状の丘。これは一般に数十m以下の高さであるが,長さは数 kmに及ぶことがある。長軸は氷河の流れにほぼ平行で,その断面は氷河の流れの上流に急傾斜,下流に緩傾斜である。岩塊,礫,砂,粘土が共存している。一般に集団的に存在する。

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百科事典マイペディア 「ドラムリン」の意味・わかりやすい解説

ドラムリン

氷堆丘とも。氷河の堆積物からなる楕円形の円頂丘群。氷河が消失するとき,末端堆石の内側(上流側)に底堆石によってつくられる。氷河の流れた方向に長軸を向け,上流側はやや急傾斜,下流側はゆるやか。
→関連項目氷河地形

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世界大百科事典(旧版)内のドラムリンの言及

【氷河地形】より

… もともと起伏が小さい土地が氷河に覆われると,地質構造の影響を強く受けたなだらかな波状の地形が形成される。ドラムリンdrumlin,エスカーesker(アイルランド語eiscirに由来),モレーンなどの堆積地形によるせき止めもあって,ハドソン湾周辺(カナダ)のように湖沼地帯になることがある。氷河時代に氷河の表面より上にそびえていた山地は,山麓部が氷食を受けてなだらかな地形となっているのに,山頂部はごつごつした地形となる。…

※「ドラムリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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