ドロンノール(その他表記)Dolonnor

改訂新版 世界大百科事典 「ドロンノール」の意味・わかりやすい解説

ドロン・ノール (多倫諾爾
)
Dolonnor

中国,内モンゴル自治区南東部,シリンゴール(錫林郭勒)盟南部の町。北京の北方約250kmに位置する。ドロン(多倫)ともいう。清代,宮廷勅願寺である善因寺,彙宗寺の二つのラマ廟中心門前町として発展,廟の法会の期間には漢族商人たちも集まり,モンゴル族との交易要地となった。今日,上都河左岸が人口の多い商業地,右岸がモンゴル族居住地となっている。西約50kmの正藍旗には,13世紀中ごろにフビライが建設し,のちに元朝の夏の宮殿となった上都遺跡がある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドロンノール」の意味・わかりやすい解説

ドロンノール(多倫諾爾)
ドロンノール
Doloon Nuur

中国,内モンゴル自治区シリンゴル (錫林郭勒) 盟都市トールン (多倫) が漢名モンゴル語で「七つの湖」の意。元代,フビライ・ハンにより建てられた上都の遺跡はこの付近である。清朝の勅願寺の門前町として発展,内モンゴル文化の中心となった。

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世界大百科事典(旧版)内のドロンノールの言及

【チャンジャ・フトクト】より

…その初代活仏ロサンチョエデン(1642‐1715)は青海地方に生まれ,ダライ・ラマ5世の弟子となったのち,1693年(康熙32)勅命を奉じて北京に来た。97年勅命により内モンゴルのドロン・ノール(多倫諾爾)に彙宗寺を建立して与えられた。1712年北京に嵩祝寺を建立した。…

※「ドロンノール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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