ドーバー城(読み)ドーバージョウ

デジタル大辞泉 「ドーバー城」の意味・読み・例文・類語

ドーバー‐じょう〔‐ジヤウ〕【ドーバー城】

Dover Castle》英国イングランド南東端、ケント州の都市ドーバーにある城。古代ローマ時代より灯台が置かれ、12世紀にノルマン朝要塞が築かれた。第二次大戦においても重要な戦略拠点になり、当時作られたトンネルが残っている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドーバー城」の意味・わかりやすい解説

ドーバー城
ドーバーじょう
Dover Castle

イギリス,ケント県ドーバーにある城。英仏海峡を望む港ドーバーには,古くから城郭が築かれていた。現在残るものは,1179~91年頃ヘンリー2世が既存の城の天守内部城壁を改築したもの。外郭 (外壁は 1230~40) と内郭に取囲まれ,中心となる天守は3階建て,ノルマン型角塔天守の最大で最後の例。主入口は3階にあり,入口囲いと階段,内部の踊り場に組込まれた跳ね橋により到達でき,戦時にはその橋を落し天守の防衛をはかっていた。

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デジタル大辞泉プラス 「ドーバー城」の解説

ドーバー城

イギリスの画家リチャード・ウィルソン絵画(1746-47頃)。原題《Dover Castle》。イギリスにおける初期の風景画家として、ターナーコンスタブルに多大な影響を与えたウィルソンによる代表作一つ。国立ウェールズ美術館所蔵。

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世界大百科事典(旧版)内のドーバー城の言及

【ドーバー】より

…市街地はドゥア川河口を中心に広がり,その両端には有名な〈ドーバーの白崖〉が迫っている。市内東部の標高114mの丘陵上にドーバー城があり,ローマ時代の灯台やノルマン風の本丸,セント・メアリー教会などを有する。このほか市内には,13世紀の巡礼者用宿舎メゾン・デュー・ホールや,《リア王》と関連したシェークスピアの崖など,名所が多い。…

※「ドーバー城」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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