デジタル大辞泉 「なも」の意味・読み・例文・類語
なも[係助・終助]

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( 1 )口頭語的性格が強いためか、歌にはほとんど用いられておらず、「万葉集」には挙例の一例のみである。この性格は中古において「なむ」に受け継がれている。ただ、後世の「なむ」が語を承けることができるのに対して、「なも」は語を承けることはあまりなく、引用句(「…となも」)や条件句(「…ばなも」「…どもなも」など)を承ける例が多い点が注意される。
( 2 )宣命には「…なも…く」のようにク語法で結ぶ例がある。ク語法は活用語を体言化するから、「…なも…く」は一種の体言止めと見られ、聞き手に対する念押し・確認を表わす用法と見てよい。
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...