10歳の少女安本末子(やすもとすえこ)の日記。1943年(昭和18)に九州で生まれた朝鮮民族の一少女が、炭鉱労働者だった父母を失い、きょうだい4人の貧しい生活のなかで毎日欠かさずにつけていた日記で、58年「カッパ・ブックス」の一冊として出版され、ベストセラーとなった。貧乏と民族差別のなかにありながらナイーブな眼(め)を失わない少女の生活記録で、当時の生活記録運動にも刺激を与えた。題名は二番目の兄の呼び名による。出版の翌年に今村昌平(しょうへい)監督の手で映画化もされ、芸術祭賞を受けた。
[上笙一郎]
『『にあんちゃん』(講談社文庫・ちくま少年文庫)』▽『高史明「にあんちゃん」(朝日ジャーナル編『小さい巨像』所収・1974・朝日新聞社)』
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
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