ノアイユ(読み)ノアイユ[こうけ](英語表記)Noailles, Ducs de

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノアイユ」の意味・わかりやすい解説

ノアイユ(公家)
ノアイユ[こうけ]
Noailles, Ducs de

フランスの貴族家門。中南部の小都市ノアイユの領主に発する。家系は 13世紀から知られ,1648年以後ノアイユ公の称号を有した。代々重要な人物を輩出したが,なかでもアドリアン・モリス (1678~1766) は,財政家,外交家そして軍人として,ルイ (13~93) ,フィリップ (15~94) は将軍として知られ,その子ルイ・マリ (56~1804) は封建制廃止宣言を提唱ジャンポール・フランソア (1739~1824) は化学者として,ポール (02~85) は歴史家として知られる。

ノアイユ
Noailles, Louis-Marie, Vicomte de

[生]1756. パリ
[没]1804.1.9. ハバナ
フランスの政治家,軍人。義兄ラ・ファイエットとともにアメリカ独立戦争参加。 1789年全国三部会の貴族代表となり,フランス革命が起ると,同年8月4日夜の封建制廃止宣言を提唱した。革命政府の軍制改革を推進したが 92年辞職してアメリカに渡る。ハイチにおけるフランスの戦いに参加して負傷し死亡

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android