はあ(読み)ハア

デジタル大辞泉 「はあ」の意味・読み・例文・類語

はあ

[感]
ややかしこまって応答するとき、また、相手言葉に同調するときに用いる語。「はあ、わかりました」「はあ、それは大変でしたね」
返答に困ったとき、また、相手の言葉に同調できかねるときに用いる語。「はあ、それはそうですが」「はあ、そうおっしゃられても」
ややかしこまって、聞き返すときに用いる語。は。「はあ、なんでしょうか」
大声で笑う声。あはは
「あまた声して―と笑ひて」〈著聞集・一七〉
失敗などをして困っているときに発する声。しまった。
「―、ひきさいた」〈虎清狂・文荷
[類語](1ほいほいほいはいはいはいはっうんうんうんええ

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精選版 日本国語大辞典 「はあ」の意味・読み・例文・類語

はあ

感動
① 勢いよく笑う声。はは。
古今著聞集(1254)一七「はあとわらひて、廊の方に物をなげたりけり
② かしこまって応答する時のことば。また、相手の話に相槌をうって応ずることば。はい。
※虎明本狂言・文荷(室町末‐近世初)「『やがてこひ』『はあ』」
③ 驚いたり、喜んだり、当惑したりする時に発する声。
※ロドリゲス日本大文典(1604‐08)「Hà(ハア) クヤシヤ〔伊吹の舞〕」
④ 間をもたせるために自分の話の中にはさむことば。
※虎明本狂言・鱸庖丁(室町末‐近世初)「刀ばやに、はあ、すっぱりすっぱりとつくりすまひて」

は‐あ【・罷亜・

〘名〙 稲。また、風で稲の穂が揺れること。
※再昌草‐永正三年(1506)二月七日「夕陽映水涵紅処 占得西風秋」 〔韋荘‐稲田詩〕

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