精選版 日本国語大辞典「うんうん」の解説
うん‐うん
[1] 〘感動〙 うなずいて承知や同意の意を表わすことば。
※琴のそら音(1905)〈夏目漱石〉「只うんうん云って聞いてる振をして居りゃ宜からう」
[2] 〘副〙 (「と」を伴う場合もある)
① 苦しがってうなるさまを表わす語。
※浄瑠璃・博多小女郎波枕(1718)下「乗手はうんうんわめくにぞ、やれかごの内で自害(じがい)した」
② 力をこめて仕事などをするさまを表わす語。
※吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二「書斎の中(うち)で何か沈吟の体(てい)で筆を執って居る。うんうん云ひながら神聖な詩人になり済まして居る」
[3] 〘名〙 承知や同意の意を表わすために、首を上下に振ること。
※まんだん読本(1932)何故祝ってくれないか〈徳川夢声〉三「『母アちゃんには二たつゐる事を黙ってるんだよ』と囁いたら、ウンウンをして見せた」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報