ハスカップ(読み)はすかっぷ

デジタル大辞泉 「ハスカップ」の意味・読み・例文・類語

ハスカップ

アイヌ語》主に北海道からシベリア東部にかけて分布する、スイカズラ科の落葉低木。和名クロミノウグイスカグラ果実6月から7月に熟し、ブルーベリーに似た青紫色で甘味があり、ジャムなどにする。ビタミンCカルシウムなどを多く含み、古くから「不老長寿の実」として珍重された。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハスカップ」の意味・わかりやすい解説

ハスカップ
はすかっぷ
[学] Lonicera caerulea L. subsp. edulis (Regel) Hultén var. emphyllocalyx (Maxim.) Nakai

スイカズラ科(APG分類:スイカズラ科)の落葉低木。和名はクロミノウグイスカグラといい、ハスカップはアイヌ語名。高さ0.5~2メートル。葉は対生、花は枝の先について下垂する。本州中部以北、北海道、朝鮮半島からシベリア東部にかけて分布し、亜高山帯、湿原砂丘などに自生する。花期は5~6月、果実は6~7月に熟し、ブルーベリーに似た青紫色で甘味があり食べられる。北海道では南部の勇払(ゆうふつ)原野や東部の根釧(こんせん)台地に自生し、古くからアイヌが利用していた。ビタミンCやカルシウムの含有量が多く、「不老長寿薬」として珍重された。1970年代以降は開発の波を受けて自生の個体は減少し、かわって栽培品種が開発され、果実をジャム、ワイン、菓子などに加工して観光みやげにされるようになり、北海道各地や長野県などに普及するようになった。日本各地に分布するヤマウグイスカグラ(ウグイスカグラ)は同属の別種

[福田泰二 2021年12月14日]

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